2023/10/11
はじめに
普段キーボードはREALFORCEを愛用しており、打鍵感や音の静かさがとても気に入っております。
ですが、最近分割キーボードに対して興味が湧いています。
私は現時点では肩こりは気になっていませんが、デスクに向かう時間が長いので、より楽な姿勢を維持できるのであれば、健康のために分割キーボードに移行するのも選択肢の一つかなと考えています。
なぜ自作キーボード?
分割キーボードは評判がいいものの、私が調べる限りでは選択肢が少ないという印象を持った。 そして、形だけでなく気持ちいい打鍵感を求めるとさらに条件が厳しいと考えるに至った。
そこで、分割キーボードへの移行をしつつ快適なコーディングを維持するためには自作キーボードという選択肢が浮上してきた。
実店舗で触ってみた
自作キーボードで有名なお店である「遊舎工房」の実店舗で、分割キーボードの実物をみたり触ったりさせていただいた。
入門用に選んだもの
まず、電子工作などもしたことがなかったので、自分は何も知らない前提で最初の製作物を探した結果、meishi2に決めた。
このキットは入門としてはちょうどよく、キーが4個でデバッグが容易かつ、製作方法がネットに多く存在することが決め手。
費用
全体で約8000円
材料
全体で約3700円
- meishi2 kit
- キースイッチ4個
- キーキャップ4個
キースイッチは、店頭で実際に押してみて選択した。
ツール
全体で約4100円
- はんだ
- はんだごて
- はんだ こて台
- ニッパー
製作
製作には、公式ショップの概要に掲載されているビルドガイドを見て進める。
手順や方法など初心者に向けてかなり易しく紹介されている。
部品
組み立てるための部品全てはこちら!
はんだ付け
やり方はなんとなく覚えていたが、唯一やったのが相当昔のことだったので、はんだ付けの理論などを理解していなかったので、ビルドガイドをしっかり読んでから始めた。
デバッグ
QMKがデバイスを読み込んでいるが、書き込みができなず、MicroUSBの抜き差しやタクトスイッチのクリックをしてもflashが進まなかった。
ちょっと休憩して原因を探してみたら、ProMicroのはんだ付けはうまくいっていたが、タクトスイッチのはんだ付けがうまくいっておらず、flash時に必要なProMicroのresetができていないのが原因だった。
タクトスイッチを再度はんだ付けしたらFirmware書き込みがうまくいった。
次に、Firmware書き込みがうまくいったが機能しないボタンがあった。原因はさっきと一緒ではんだ付けの甘さだったので、再度はんだ付けをしたらすべてのボタンが動作するようになった。
設定書き込み
QMK Configuratorでbiacco42meishi2の設定画面を開いてキーの挙動を設定し、UI上でCompileしたHexをProMicroに書き込むことで、任意の設定をmeishi2に書き込むことができた。
また、jsonを落としてローカルでCompileすることも確認できたので、今後は速度的にこちらを利用しようと思った。
# ローカルでコンパイルする
$ qmk compile custom/mycustom.json
# USG接続されたmeishi2にファームウェアを書き込む
$ qmk flash custom/biacco42_meishi2_mycustom.hex
完成
ついに初の自作キーボードができた!
反省点
完成品を見てから、自作キーボードおよび電子工作に対する解像度が少しだけ上がったので、いくつかネット上の資料を見つつ、反省をしていた。
- ダイオードの足をニッパーで切るのは、はんだ付け前に行えばよかった
- はんだ付け箇所のはんだをもっと多めにしたほうが良かった箇所がいくつかあった
- 今回は無事だったがマスキングテープを買っておけばよかった
- キースイッチの向きが完璧に並んでいないので、予め調整すべきだった
おわりに
初の自作キーボードおよび電子工作でしたが、公開されている情報がたくさんあったおかげで無事完成させることができました!